子どもが小学校にあがると、ますます口が達者になってくる。
特に女の子は言葉が出始めるのも早く、喋り始めたかと思いきや、よくしゃべり、幼稚園では大人顔負けなほど、グサグサ、ズバズバ言うようになってくる。
男の子も図星な事をチクリと言ったり、子ども達は本当に日々成長していく。
しかし、小学生にもなると、”屁理屈”という物が顔を出す。
ここで【屁理屈】を広辞苑で見てみると。。
つまらぬ理屈。道理にあわない議論・理屈
例えば、「早く靴下履きなさいよ」と朝の時間のない時に言ったものならば、「履くためにここで立ってたのに!!」と10分以上テレビの前止まっていたにも関わらず、怒って言い返してくる。
などと、ただの言い逃れに過ぎない事を言ってくるのが屁理屈。
しかし、本当に屁理屈はマイナスな事しかないだろうか・・・
屁理屈は悪いことではない
私は、屁理屈をよく言ってくる子は、なかなか賢い子だなぁ。。と捉える。
ただ、その出てきた言葉の表現の仕方と言葉のチョイスで、人を不快な思いにさせるのだ。
せっかく、脳に伝わって出てきた言葉を、もう少し考えてから話す事を教えてあげたり、話す言葉選びをするように伝えて行くと、すごく可能性のある子が育って行くように思える。
屁理屈を言う子を潰さないで
屁理屈を言う=その子にも意見がある
と言うこと。
私は、そこに着目したい。
大人に言われっぱなしで、何も言い返してこずに大人の思うように動いてくれればそれは大人からしたら”都合の良い子”で楽かもしれないが、それはそれで心配になってくる。
小学校の先生でも、大人でも、子どもの口答えには厳しい。
もちろん、口答えや屁理屈は人を不快な思いにさせるし、大人の人が教えてくれたことは素直に聞くほうが良いはずだ。
だけど、日本人の多くの大人は、自分も《屁理屈を言わない》《口答えをしない》と教育されてきたので、《これは、言わない方が良い》《これは、言うべきではない》と言う前に、制御できるシステムを子どもは構築させられる。
だから、空気を読んで、《相手の事を考えて悪いことは言わない》《納得してない無いけど、ここはわかった事にしておく》ように育っている。
それは、相手を思いやる気持ちが育っていて、素晴らしい事でもある。
だけど、それだからか、子どもに屁理屈や口答えをされた時には、言葉にユーモアを乗せて返す技も持ち合わせていなかったり、受け皿が小さかったりするのは確かである。
海外の人と話していると、言葉の返しがとても豊富である。
例え言われたことが嫌なことだったとしても、どんなことでも、自分の気持ちを伝える単語力と度胸を持ち合わせているし、その場は笑ってごまかして、後からネチネチ陰口を言う感じではない。
だから、海外の人はディスカッションが上手なのかもうなずける。
とにかく言葉が豊富。
だからか、海外の語学学校では日本人は一番大人しい。
そして日本人はシャイだという認識が強い。
でも私はそうではなく、自分の意見を公の場で言い慣れていないし、意見を”自分”のものとして言い慣れていないけだと思う。
それは、家でも学校でも、意見より、
【人が望むことを言葉にする】方に、重点を置かれてるからではないだろうか。
そんな事言っちゃダメ!
よく、ママが子どもに向かって言っているこの言葉。
私は、そんな事を言う大人に疑問を感じる。
「そんな事言っちゃダメだよ!!」
子どもは悪気なく「あの人、ちょっと太いね!」「(本人に向かってz)怒ったら怖そう。。」など、子どもは大人がハっとするようなことを平気で口に出す。
だけど、私は子どもがどんな事を口にしようと、いつも気をつけるようにしているのは、「そんな事を言っちゃダメ!だよ」と言わないこと。
なぜなら、子どもがせっかく自分の意見を言ってきたのに、「そんな事言っちゃダメ」というのは大人の中の価値観であって、”ダメ”としまうのは、子どもの意見を潰すのと同じだからだ。
だから、マイナスなことを子どもが言ってきたときには、「ママはそういう事は言わないほうが良いと思うよ。なぜなら〇〇○だから・・・」とちゃんと理由を言って、子どもに考えさせるようにしている。
悪いとわかってて言った言葉は別。
そこは、容赦なくお仕置きである。
屁理屈の対処法
屁理屈を言う時、子どももちょっとおかしいことを言っている。。と実はわかっているのだ。
だから、大人はそれを間に受けないのが一番。
冷静に「今のは本当の意見?それとも屁理屈?」と自分の頭でもう一度考えさせ、屁理屈であるなら、こういう状況では、こういう風に答える(もしくは素直に聞く)方が、あなたの為だ。。ということを伝える。
忘れてはならないのは、その後に、【なぜなら・・・】とママパパの意見を入れる事。
常に、子どもに”WHY”と”BECAUSE”を話す習慣、聞く習慣が出来ていると、子どもにとっても大人にとっても、色んな場面で考えが整理されるし、自分の意見が言えるようにも、人の意見が聞けるようにもなる。
イギリス人の夫の口癖
私は日本で生まれ育ち、根っからの日本の教育を受けてきている。
彼はイギリス人。WHYとBECAUSEを大切にする教育を受けてきている。
昔、夫婦喧嘩をした時、よくこんなフレーズを言い合っていた。
私「なんで、そんな事いうの?そんな事、人に言わないほうが良いよ!!」
夫「Why? 俺が言いたいことは何でも言っていいんだ!」
色んな事を包み隠さず言ってくれる旦那のお陰^^;で、色んな角度から物事を見られるようになったし、どんな意見も受け入れて自分の意見を上手く表現できるようになったのは、英語が話せる話せないではなく、色んな意見を交換するからこそ生まれる思考回路になったからだろう。
子どもには、色んな意見を話させて欲しい。
そして、親の視野でそれが良いのか悪いのかを押しつけないであげて欲しい。
子どものどんな意見も、子どもにとっては全てが成長の糧になる。
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